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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業16ー四国中央市②ー(令和元年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第1章 昭和の町並みをたどる

 四国中央(しこくちゅうおう)市は平成16年(2004年)、川之江(かわのえ)市、伊予三島(いよみしま)市、宇摩郡土居(どい)町、新宮(しんぐう)村が合併して誕生した。愛媛県の東端部に位置し、東は香川県、南東は徳島県、四国山地を介して南は高知県と接し、四国4県が接する立地が特徴である。
 産業としては、製紙、紙加工業において日本屈指の生産量を誇り、紙製品の工業製造品出荷額が平成16年の市町村合併以降、連続で全国1位となっている。
 また、四国縦貫自動車道と四国横断自動車道の結節点として二つのジャンクションと三つのインターチェンジを有する交通の要衝である。四国各県の県庁所在地までの所要時間が約1時間という利便性から、近年、三島川之江インターチェンジ付近への商業の集積が著しくなっている。
 本章では、合併前の川之江市と伊予三島市の中心商店街をそれぞれ取り上げ、昭和の町並みと人々のくらしについてまとめるとともに、町並みを復元し、当時のくらしの一端を明らかにした。