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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業17ー宇和島市①―(令和元年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第1節 宮野下の町並み

 旧三間町は県南西部に位置し、平均標高150mの準山間水田地帯である。明暦3年(1657年)、初代宇和島藩主伊達秀宗の五男宗純が宇和島藩領のうち吉田の3万石を分封されて吉田藩となり、明治に入ると、明治22年(1889年)の町村制施行に伴い、三間村、二名(ふたな)村、成妙(なるたえ)村が誕生し、さらに昭和29年(1954年)には、町村合併促進法により3村が合併、4年後の昭和33年(1958年)に広見(ひろみ)町(現鬼北町)是延の地域を編入してその区域が確立した。
 天平10年(738年)に三嶋神社が勧請(かんじょう)されて以来、その門前町として発達してきた宮野下は、吉田藩となってからは在町として栄えるとともに、宮野下町の区域では計画的な町割りが施され、町年寄(庄屋に相当)を置く町制が布(し)かれたことにより、庄屋の支配下である村から分離され、商業集落としての機能を有してきた。
 本節では、終戦前後から昭和30年代、40年代にかけての宮野下における人々のくらしについて、地域の方から話を聞いた。

聞き取り調査協力者
 Aさん(昭和6年生まれ)、Bさん(昭和8年生まれ)、Cさん(昭和10年生まれ)、Dさん(昭和13年生まれ)、Eさん(昭和14年生まれ)、Fさん(昭和14年生まれ)、Gさん(昭和15年生まれ)、Hさん(昭和17年生まれ)、Iさん(昭和20年生まれ)、 Jさん(昭和20年生まれ)、 Kさん(昭和22年生まれ)、Lさん(昭和24年生まれ)、Mさん(昭和24年生まれ)、Nさん(昭和25年生まれ)、Oさん(昭和26年生まれ)