「包む」とは、全体をおおって中に入れることだと解釈すれば、包む用品は多様である。紙や風呂敷(ふろしき)などに始まり、餅を包むカシワの葉、おにぎりや肉を包む竹の皮、さらに広げると、米俵や酒樽(さかだる)を包む道具に入れた例もあり、買い物の品を入れるビニール袋、鞄(かばん)にも及ぶのであろう。この項では、風呂敷とふくさを取り上げた。