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えひめ、人とモノの流れ(平成19年度)

3 かまぼこ板との出会いから-西予市城川-

 西予(せいよ)市城川(しろかわ)町は愛媛県の西南部の山間に位置し、高知県梼原(ゆすはら)町と境を接している人口約5,000人の町である。同町は都市部から遠く離れた山あいの町という条件を逆手に取り、「奥伊予城川」をキャッチコピーとして、豊かな自然環境や伝統文化をいかして様々な地域活性化策を打ち出してきた。その成果を端的に示す例として、平成18年の1年間で同町を訪れた観光客数をみると町民人口の約78倍にあたる約39万2,000人にも達しているのである。
 『全国かまぼこ板の絵展覧会』は、平成7年(1995年)から町立(現西予市立)美術館「ギャラリーしろかわ」のユニークな構想で生まれた美術展である。初回以来全国から毎年1万点以上の作品が寄せられ、近年では海外からの応募もあり、同町の名前を国内外に知らしめている。13回目となる本年度の展覧会には、約2万人から11,316点の作品が国内外(海外13か国(*6 ))から寄せられている(図表4-1-5参照)。
 山あいの小さな美術館が応募者や来館者との交流を深めながら取り組んできた展覧会について、開催の経緯やその思いについて、館長の**さんに聞いた。


*6:海外13か国 ザンビア(応募185)、セネガル(160)、ペルー(24)、フランス(5)、フィンランド(5)、
  スウェーデン(5)、ニュージーランド(2)、ギリシア(2)、スロバキア(2)、ドイツ(1)、アメリカ
  (5〔うちグアム4〕)、カナダ(1)、タイ(1)

図表4-1-5 国内外から届く応募作品

図表4-1-5 国内外から届く応募作品

ギャラリーしろかわ提供資料から作成。