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えひめ、女性の生活誌(平成20年度)

3 ヤナギ(ミツマタ)を作り、家を守る-山村の女性-

 久万高原町(くまこうげんちょう)柳谷(やなだに)地区(旧柳谷村)は、愛媛県の中南部、久万高原町の最南端で高知県との県境に位置し、四国山地に抱かれた山村である。かつては全国屈指の焼畑地域であり、焼畑作物にミツマタが導入されてからは、全国筆頭の局納ミツマタ(旧大蔵省印刷局へ紙幣用に納入するミツマタ)生産地として繁栄した。昭和30年(1955年)ころから次第にミツマタからスギ、ヒノキの植林へ転換が進められ、林業が基幹産業になっている。
 山村に住む女性の労働と生活の変遷について、久万高原町柳谷地区に住む**さん(昭和5年生まれ)、**さん(昭和10年生まれ)姉妹と、**さん(昭和8年生まれ)に話を聞いた。