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愛媛学のすすめ

はじめに

 私が「横浜学」を提唱してから、すでに9年の月日が流れました。月1回開催しているグループの研究会は82回を数えます。時間に換算しますと、研究会だけでもゆうに200時間をこえました。それに、私が会の運営のために費やした時間と自分自身の調査・研究のために使った時間を加えますと、なんと「横浜学」のために1,000時間以上の時間を割いたことになります。
 ここでは、この体験をふまえながら、一人の横浜市民、あるいは一人の生活者(編集者)の視点から、「横浜学」の話をすすめていきたいと思います。というのも、最近流行の兆しにある地名や地域名を冠した○○学では、それが民間主導型であれ、行政主導型(支援型)であれ、市民一人ひとりの自主性と自発比の問題をぬきにして考えられないからです。そして、このことは、なぜ私が1つのソーシャル・ムーブメントとしての「横浜学」を提唱したのかということと密接に関わってきます。