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わがふるさとと愛媛学Ⅱ ~平成6年度 愛媛学セミナー集録~

□オーソドックスな林業に取り組む立場から(梶川 嘉徳)

 梶川と申します。学校を卒業して、昭和55年にこちらに帰ってきました。親父の跡を継いで、57年ぐらいから本格的に林業を始めて、ようやく10数年たったばかりです。「木を見て森を見ず。」という言葉がありますが、やっと森を見るということができるようになってきたかなというところです。林業をやりながら、林業と自然とのかかわりを、どのように保っていけばいいかを、現場で見ながら、また親父とか、周囲の年寄りの方とか、そういう方からいろいろ聞いたことなんかを、現場でまた確かめるといった、そういうような日々を送っております。
 「オーソドックスな林業」と書かれておりますけれども、うちはだいたい50ha程度の山を管理しており、スギ・ヒノキを育てて、柱材から、もう少し大きい、直径30cm、40cmという木まで、50年、80年、100年と太らせていくというような、そういうふうなパターンの林業をやっています。