データベース『えひめの記憶』
わがふるさとと愛媛学Ⅶ ~平成11年度 愛媛学セミナー集録~
Ⅱ 緑あふれるアートの里を語る
■目 的
県の伝統的特産品に指定された砥部焼で知られる砥部町の歴史や文化に焦点を当て、身近に貴重な調査対象があることを有識者の対談から浮き彫りにする。それとともに、地元在住の方々による調査研究活動の実践例とその成果について発表を得、発表者同士の討論や質疑応答を通じて、豊かな自然と優れた芸術文化に囲まれながら展開されてきた砥部町のくらしや風土を多角的に考察する。そして、身近な地域学習-愛媛学-への参加を呼び掛ける。
■内 容
□開催日 平成11年8月21日(土)
□場 所 砥部町中央公民館
□テーマ 「わがふるさとと愛媛学」-緑あふれるアートの里を語る-
□主 催 愛媛県生涯学習センター
砥部町教育委員会
□日 程
13:00~13:30 受 付
13:30~13:40 開会挨拶(愛媛県生涯学習センター・砥部町教育委員会)
13:40~15:00 対談講演
県外講師:石森 秀三(国立民族学博物館教授)
県内講師:小西 昭夫(県立松山工業高等学校教諭)
15:00~15:10 休憩
15:10~16:30 ワークショップ〔地元の方々3人の発表と討論〕
コーディネーター:小西 昭夫(県立松山工業高等学校教諭)
地元発表者:伊藤 英雄(亀楽老人クラブ会長)
矢野 征司(愛媛中央農業協同組合七折梅部会会長)
壽野 春幸(砥部町商工会青年部部長)
■出演者プロフィール
□対談講演(県外講師)
〇石森 秀三(国立民族学博物館教授、兵庫県神戸市在住)
観光文明学、観光人類学を専攻する。観光現象をグローバルな視点で総合的に研究するプロジェクトの推進に尽力し、
「観光立国」を21世紀の国家デザインとして提唱している。
著書:『観光の20世紀』(編著)、『観光と音楽』(編著)他
□県内講師・コーディネーター
〇小西 昭夫(県立松山工業高等学校教諭、松山市在住)
伊予郡砥部町に生まれる。学生時代から俳句を作るとともに、地域雑誌に県内の俳人や文化に関する文章を掲載するな
ど、郷土に根ざした活動に尽力している。
著書:『花綵列島』『ペリカンと駱駝』他
□ワークショップ(地元発表者)
〇伊藤 英雄(亀楽老人クラブ会員)
子供のころから「砥部四国」に親しんだ経験を持つ。戦争中に一時途絶えた「砥部四国」の復活に尽力するとともに、そ
の保存にも力を注いでいる。
〇矢野 征司(愛媛中央農業協同組合七折梅部会会長)
県内最大の梅の産地である砥部町七折地区で、特産品の「七折小梅」の発展に貢献するとともに、「七折梅まつり」の普
及・啓発に尽力している。
〇壽野 春幸(砥部町商工会青年部部長)
砥部焼の新たな魅力づくりとして、砥部焼でのオカリナやフルートなどの楽器製作に尽力する。平成11年4月の「砥部
焼まつり」において演奏会を開催し、好評を博した。