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臨海都市圏の生活文化(平成7年度)

1 潮干狩りの浜

 堀江の郷土史を研究している**さんによると、堀江・和気(わけ)浜一帯は、江戸時代には塩田だったが、黒船の時代に大砲が据え付けられて、海防に備えていた。その「砲台場」がいつのころからか「お台場」と呼び継がれたという。**さんが素足で歩いた堀江の浜はきれいな砂浜で、透き通った海水と細かくて白い砂、たくましく枝を張ったクロマツの松原として記憶に新しく、真夏の焼けた砂の熱さと枯れ松葉の痛さを、足の裏は今でも覚えているという。昭和10年代である。
 樹齢百年を思わせるクロマツが和気浜に残っており(写真4-1-1参照)、バーベキューを楽しむ家族連れにとって格好のスペースになっている。

写真4-1-1 和気浜に残る松原

写真4-1-1 和気浜に残る松原

大正3年(1914年)、天皇即位を奉祝して植樹された。平成7年8月撮影