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愛媛の技と匠(平成9年度)

第2節 現代の匠たち

 本節では、まず、現代社会を最も特徴づける物の一つである自動車に焦点を当て、その整備や部品製造の中に受け継がれている技や、時代の進展に伴って新たに加わった技術を探った。また、郷土生え抜きで、かつその技術水準が全国的にも高い評価を得ている精密加工業を取り上げ、先端技術と人間の技とのかかわりを明らかにしようとした。
 「1 モータリゼーションの時代に」では、自動車を主題とし、複雑化する構造や部品の修理に取り組む職人の気質を浮き彫りにするとともに、高性能エンジンの製造に携わる者の、モータリゼーションの時代についての思いを探った。
 「2 高度技術立県への胎動」では、郷土生え抜きの企業が有する先端技術を取り上げ、1,000分の1mmの精度を争う技術の中に残る職人の技を明らかにしようとした。