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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業Ⅲ-八幡浜市-(平成24年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第1節 瀬戸内海に面した磯崎

 八幡浜市は、佐田岬(さだみさき)半島の基部にあり、西は宇和海(うわかい)、北は伊予灘(いよなだ)(瀬戸内海)に面している。宇和海側は、八幡浜や川之石(かわのいし)など、江戸時代以来栄えた地域とその周辺の村浦(むらうら)から成る。伊予灘側には、東から磯崎、喜木津(ききつ)、広早(ひろはや)の三つの小さな集落があるのみで、宇和海側と比べ平地が少なく、冬は厳しい北西風が吹きつける北側斜面が多く、農業生産に不向きな土地柄である。磯崎の港とその周囲に広がる町並みについて、地元の方とともに昭和30年(1955年)ころの町並み図を作成し、海とともに生きる人々のくらしや交流のようすを探った。