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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業Ⅷ -新居浜市-(平成27年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第3章 人々のくらしと交通

 新居浜(にいはま)市は、愛媛県北東部、四国のほぼ中北部に位置し、東は四国中央(しこくちゅうおう)市を経て香川県や徳島県へ至り、西は西条(さいじょう)市を経て北西に今治(いまばり)市へ、桜三里(さくらさんり)を経て県都松山(まつやま)市へと至る。南は急峻(きゅうしゅん)な四国連峰を境として高知県と接し、北は燧灘(ひうちなだ)を隔ててはるかに中国路に対している。
 元禄4年(1691年)の別子銅山の開坑によって繁栄し、沿岸地帯は住友関係の工場群が帯状に形成され、四国屈指の臨海工業都市として発展するとともに、新居浜市内外をつなぐ様々な交通運輸機関が陸上、海上を問わず誕生した。
 本章では、かつて市民に親しまれた新居浜市営バス及び国鉄新居浜駅連絡線並びに黒島(くろしま)と大島(おおしま)を結んだ渡海船にそれぞれ焦点を当て、人々のくらしとの関わりを明らかにしようとした。