データベース『えひめの記憶』
伊予市誌
2 伊予市設置申請
一九五四(昭和二九)年九月八日、次のとおり伊予郡郡中町外三か村を廃し、その区域をもって伊予市を設置する処分布申請を愛媛県知事宛申請した。申請書は次のとおりである。
新市建設計画について
伊豫郡南山崎村、北山崎村、郡中町及び南伊豫村を廃しその区域をもって伊豫市を設置することに関し別紙のとおり新市建設計画を定めたいから貴職の御意見を承りたく町村合併促進法第六条第二項の規定により申請いたします。
昭和二十九年九月八日
伊豫郡南山崎村長 大 塚 章 村長印
伊豫郡北山崎村長 藤 本 政 夫 村長印
伊豫郡郡中町長 城 戸 豊 吉 町長印
伊豫郡南伊豫村長 重 松 峯 行 村長印
愛媛県知事 久 松 定 武 殿
(添付書類)
1 廃置分合を必要とした理由及び経緯の概要
2 関係町村の議会の議決書写及び会議録の写
3 関係町村の財産処分に関する協議決定書、同議会の議決書写及び会議録の写
4 新市名選定の理由並びに新事務所の位置及びその位置決定の理由
5 関係図面
6 現況表
7 その他参考資料
伊予市建設の将来構想として状況調書のはじめに次のように述べている。
本地域は風光明媚の伊豫灘に面し、延長一〇粁の海岸線を有する平坦地であり、加えて豊富な地下水を工場設置の好条件を具備するもので、これが実現に努力し産業の振興を図り近代的工業都市の発展を期し、やがて隣接する松前町及び北伊豫村並びに岡田村の合併実現に努め、松山市と相対して一大産業文化観光都市たらんとするものである。