露峰のイヨス山(八七七㍍)には、「宇和のイワシに伊代すだれ」とうたわれ、古来有名であり、一〇〇〇年の栽培史をもつスダレヨシの自生地がある。枝分かれしないばかりか、節間が長いので、古来、製簾用として重宝がられていた。 この付近は、昭和六年故牧野富太郎博士が発見し命名したクマヤマグミが自生しているほか、ヒメユリ、リンドウなども多い。また、雑木林では、ヒカゲノカズラの群生、ミヤマシキミ、マツグミヤドリギも見える。