八月
1 八朔祝い日
一日を八朔といい、神詣をして稲作の豊穣を祈ることが行事として行われた。また、神社によっては奉納相撲が行われるところもあったが、大正に入って自然にやめるところが多く、現在ではこの行事も行われていない。
2 お社日の焼き米つくり
お社日は春秋二回ある。春(新暦三月二五日)のお社日には、恵比須さまに弁当をつくって野山に行っていただく。秋のお社日にそのお礼として、「こんなによくできました」と恵比須さまに感謝する。これがお社日である。
この日はまだ硬くならない稲を刈り、籾を煎って「ヤグラ」でつき焼き米をつくって供え食料にする。今でもぼつぼつ行われているところがある。