葬式の当日が、暦のうえで友引とか酉の日であったときは夜中の一二時を過ぎてから出棺したり、葬儀を翌日にしたりした。これは、友引は「友を引く」といい、酉の日は「鳥の羽重ね」といってさけた。正月の三が日もさけたものである。 葬式のあったうちでは、式後数日をまたずに「毛がえ」といって牛か馬を買い替えるとか、ねこか犬をよそにやるとか、鶏を売るとかしたものである。