データベース『えひめの記憶』
久万町誌
5 スキー場
上浮穴郡は四国の北海道といわれるように、冬季の積雪は相当なものである。JRのバスが不通になることも珍しくはない。こうした自然条件を生かして、美川村に大川スキー場があり、小田町には小田深山スキー場がある。美川のスキー場は国体の会場ともなる本格的なものである。
久万町にも古くは三坂峠の近くに、小さなスキー場があった。(三坂峠に「四国スキー発祥の地」の記念碑がある)ミニであるところから、あまり発展しなかったために、植林されて消滅した。以来四〇数年を経過した昭和六〇年一二月に樅ノ木という所に「久万スキーランド」が誕生した。
久万スキーランドは、町有地に民間資本を導入して、全長約六〇〇㍍のコースをもつ、初心者用のミニスキー場である。最近は冬季の降雪が少ないのでスノーマシン(人口降雪機)を導入したり、サマースキーが楽しめるなどの工夫もしている。施設の概要は次のとおりである。
○スキー場の総面積 六ヘクタール
○スロープの長さ 六〇〇m
○ペアーリフト ニ基(四OOm)
○ロープリフト 一基(五〇m)
○スノーマシン 二一基
○圧雪車 一台
○スノーモービル 三台
○レンタルスキー 一〇〇〇台
○他にチビッコゲレンデや駐車場(八〇〇台駐車可能)、食堂(三〇〇人)等がある。また、ナイターの設備もあり、夜間も楽しめるようになっている。