データベース『えひめの記憶』
西予市
宇都宮政市(1877~1958)
弁護士・運輸実業家。明治10年3月10日、宇和郡布喜川村鴨山(現西予市三瓶町)で生まれた。若くして上京、苦学して日本法律学校(現日本大学)を卒業した。弁護士試験に合格して東京で法律事務所を開業、大正12年東京市会議員に当選した。根津嘉一郎に見込まれて民間の鉄道事業に参画、下野電気鉄道・常総筑波鉄道社長のほか昭和土地専務、王子環状乗合自動車、日光登山鉄道重役などを務め、帝都周辺の交通事業に貢献した。昭和32年鴨山に簡易上水道の開設、共同作業場の建設に当たって私財100万円を寄付、地区の人々は作業場わきに頌徳碑を建てて感謝の意を表した。昭和33年8月5日81歳で没した。(『愛媛県史 人物』より)