大洲市新谷の玉井水澄邸内の白梅の古木。周囲二mに及ぶ古株を中心として、下枝は地上近くを這って四方に延び、これが土地に接した部分から新根を下ろし、のも独立し(とび梅)、いずれも一m前後の幹となる。それ故全体として一つの梅林をなしていた。その幹の姿勢が臥龍に似ているところから臥龍梅と呼ぶが、この種の梅の木は県内にも例が少ない。(昭和二三年一〇月二八日、愛媛県天然記念物に指定) 現在(昭和六〇年)、廃木となり無くなっている。