データベース『えひめの記憶』
愛媛県史 社会経済1 農林水産(昭和61年1月31日発行)
二 家畜人工授精師とその組織
1 家畜人工授精師
家畜改良増殖法の施行により人工授精師は所定の講習会の課程を終了し、試験に合格して知事より資格免許を受けることになった。
本県では昭和二五年度に第一回の講習会が開催され、以後ほとんど毎年開催されているが、五三年度末における授精師の免許状況は次表3-3のとおりである。
2 家畜人工授精師協会
昭和二九年一月二五日家畜保健衛生所を中心として、家畜人工授精師の社会的地位の確立及び適正配置、家畜人工授精技術の向上、組織の確立ならびに一般農家への家畜生産指導の強化などをねらいとして、愛媛県家畜人工授精師協会が任意団体として設立された。
当時の会員は一七一名であったが現在では四二五名に達し、東部・越智・中央・八幡浜・宇和島の五支部をおき、凍結精液配布事業をはじめ、後代検定用娘牛対策事業あるいは家畜繁殖成績調査事業などを県単受託事業として実施するなど活発な活動を続けている。