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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業25-内子町-(令和5年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第2章 さとのくらし、戦後の産業

 内子(うちこ)町は小田川とその支流によって形成された盆地及び河岸段丘上に多くの集落や田畑が形成されている。この盆地を内山盆地といい、龍王城跡の残る丘陵を境として小田川上流域を内子盆地、下流域を五十崎盆地という。旧内子町・旧五十崎(いかざき)町の市街地は、小田川の水運や松山(まつやま)と大洲(おおず)を結ぶ街道、盆地を取り囲む山間部にある高知県や小田(おだ)、河辺(かわべ)、城川(しろかわ)などに至る往還を通した人や物資の往来と集積で繁栄した。また南西部にそびえる神南山中腹の豊かな銅の鉱床もその繁栄に寄与した。
 本章では、旧内子町及び旧五十崎町の人々の、地域の産業や文化とともにあったくらしや思いについて、その一端を明らかにした。