内子(うちこ)町は小田川流域の旧内子町、五十崎(いかざき)町、小田(おだ)町が、平成17年(2005年)に合併して誕生した。同じ小田川流域に位置しているが、上流域の山間部に位置する小田町参川地区と下流域に開けた盆地に位置する旧内子町の中心市街地とでは、異なる景観が見られ、人々のくらしも異なっている。 本章では、合併前の小田町参川地区と旧内子町八日市・護国地区をそれぞれ取り上げ、山間部における人々のくらしや町並み保存への取組について、その一端を明らかにした。