宇摩郡土居町入野の山中義貞邸内にあった太さ一・五mのタチバナで、県内におけるこの種類での巨木。地上二m足らずのところで二、三の樹幹に分岐し、樹勢必ずしも旺盛とはいえぬ。県下にこの種の自生地は、南宇和郡鹿島である。(昭和三二年一二月一四日、愛媛県天然記念物に指定) 昭和六〇年現在廃木となり無い。